2010年6月20日日曜日

成功したければ自分を変えるな!

こんにちは。

今回は株式会社イー・エム・ズィーさんよりご献本頂いた、
『成功したければ自分を変えるな!』のレビューです。

今回も元気に行きましょう!



題名:『成功したければ自分を変えるな!』
著者:寺田和子 さん
出版社:現代書林
定価:1,300円(税別)
ISBN:978-4-7745-1261-7



【 レビュー 】

作者の 寺田和子 さんは1996年、
インドでカルキ・バガヴァンの教えに触れられました。

それから十数回「心の声に耳を傾けなさい」
を核心としたバガヴァンのコースを受けてこられました。

「心の声に耳を傾けなさい」は「自分の外側ではなく、内側を見つめなさい」
と言い換えられます。

自分の「外側」「内側」?

例えば、通り道に 大型犬 が寝そべっています。

その大型犬を見た佐藤さん

=犬が嫌い・怖いなどなど。
犬は危険な動物なので脅威を感じる。

同僚の田中さん

=犬が好き・可愛いなどなど。
犬は身近な動物なので快楽を感じる。

大型犬が寝そべっている同じ「事実」から、
両者は全く違う感情が生まれています。

自分の中に生まれる感情は「自分の内側」にあるもの。
自分の外にある「事実」が自分の外側にあるもの。

人は「事実」を判断しているんじゃなく、
「自分の内側」に生まれた感情を「事実」と思い込んでいるんですね。

「大型犬は脅威」は佐藤さんにとって「事実」。
「大型犬は快楽」は田中さんにとって「事実」。

「事実」が正反対のふたり。

もしふたりが付き合って、
ペットに犬を飼うなら大問題です。


「事実」の違う者同士が人間関係を良くするのは非常に難しいよね。

ところが「事実」は人生経験を重ねる毎に増えます。

そして人間社会で人はひとりじゃ何もできない。
特に「自己成功」は他人の協力なくして達成できない。

「自己成功」は苦手な分野を助けてくれる人が多ければ、
簡単に早く達成できるよね。

言い換えると、
「事実」が違う人間関係を理解できる人だけ「成功」します。

それには「内と外の理解と区別」が必要です。

自己啓発や自己変革は主に「外側」、
行動の制限・改善を提案する事が多いよね。

でも、同様の理由から「内側」が変わらない限り、
「外側」が変わることはありません。

どんなに頑張って「事実」を変えようとしても、
そこにある「事実」は変わらない。

大事なのは「外側」を変える努力ではなく、
行動を理由づけている「内側」に氣付くことです。

そして「内側」は多くの場合、
子供の頃に受けた感情が未だに残っている事が多いのです。

子供の頃にインプットされた「内側」はもう「事実」ではない。

「事実」を生み出す「内側」に氣付ければ、
行動である「外側」は簡単に変わるのです。

これはとても興味深い話です。

また「達成」と「幸せ」の違いも目からウロコが落ちる話です。


この世界は技術と本質で出来ていると思います。

~が良い、~が目的を効率よく達成するのに必要、などなど。
これらは手法、技術論です。

一方、~を考える、世の中を~良くしたい、などなど。
これらは思い、人間社会の本質論です。

今や世界は高度に機械化が進み、
技術はどんどん機械化されています。

インターネットにはBOTという、
まるで人間のように判断して働く自動プログラムがあります。

最近流行のTwitterにもBOTがあり、
まるで人間のように発言・返信したりします。

また、アメリカでは無人レジが稼働しています。

駅のホームは自動扉が設置されて電車も無人自動運。
駅員さんが大幅に減ったりしています。

今後も単調作業に限らず、
世界ので技術はますます機械化されていくと思います。

ところが、本質は機械化できません。
機械は「思い」を創り出せません。

どんなに高度化しても機械は蓄積した以上は動けません。

「思い」を創り出せるのは人間だけです。

ところが「内側」に蓄積した経験だけを「外側」に出すのなら、
私たちは機械と何ら変わりないと思いませんか?

しかも「内側」に蓄積された経験は、
小さな勘違いや誤った誰かの意思であり、
今や不要となっている可能性が高い。

これは大きな問題です。

私たちがこの社会に生きているのは、
機械のように働くためではありません。

社会をより良く快適に過ごすことに多くの時間と労力を投資すれば、
それに見合った社会が実現すると信じています。

自分を制限する「内側」とそれを反映する「外側」。

日頃の行動を改めて考える機会にされてはどうでしょう?

このメルマガを読まれた方は全員一読されることを強くお勧めします。

個人的に返金保証を付けたいくらい素晴らしい内容です。





最後まで読んでいただき、ありがとうございました。